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過去の決断も大切に

 7月に入り、夏の暑さが厳しくなってきました。

 高齢の方が、熱中症で救急搬送というニュースを見るたび、暑さが身体にこたえるのだな、と心配になります。

 

 かくいう我が家も、親の高齢化は否めず、あれこれと体調の不調もあるのが実情です。

 友人たちも、親の病気や夫の親の介護など、自分の生活に加えて親の生活が話題になることが増えました。

 

 一方で、40歳代はまだ不妊治療中の方も多い年代。親のことも不妊治療も、とダブルで考えなければいけないという方々もおられるのではないでしょうか。

 

 ダブルケアという言葉もありますね。子育てと親の介護とどちらもおこなわなければならないとき、

両者のケアという意味で、ダブルケアというようですが、こちらも悩ましいところ。

 二人目がなかなか授からなくて、という方の中には、こちらに当てはまる方もいらっしゃるかもしれません。そうなると、ダブルではなく、トリプルでしょうか...。

 

 さまざまな立場の中、自分の暮らしをどう営んでいくか。

 

 なんだか、昔々よりも複雑化しているような気がしています。

 みな、それぞれが願うくらしを実現しようとしているだけなのに、気がつくとあれやこれやと、やること・やらねばならないことが出てきて、ちょっと窮屈になってしまう。

 

 時期がずれていたら...。

 

 条件が違っていたら...。

 

 いろいろなことがうまくいかなかったり、重なりすぎてしまうと、もしこうだったら、を考えてしまうような気がします。

 

 でも、その時々に自分が考えた精一杯のことができれば、それで十分なのではないか、このごろは、そう考えることが増えました。

 

 これまでのクライエントさんを振り返ると、「もっと早く動いていれば」「もっとよく考えていれば」などと後悔なさる方は珍しくありません。

 ”もしも”を考えるのは、自然なことだと思います。

 

 ただ、いつもお伝えするのは、『そのときに自分ができる範囲で、自分なりに持っている情報などから考えて、そのときのベストを選んだのだと思います』ということです。

 後になると、追加される情報や見えていなかったことが見えてきて、なんでああいう決断をしたんだろう?と考えてしまいがちです。ですが、そのときは知らなかったのですし、自分なりに考えて決めた、そのことを忘れないでほしいと思います。

 

 今回は、親の高齢化などから連想して書いてみましたが、日常のいろいろなことにも当てはまるのではないかな、と思います。