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TESE,MESAにも不妊治療助成金、岩手県

いわてリビング6月号掲載の記事の中に、「TESE,MESAにも不妊治療助成金を適応」という記事が掲載されていました。


少子化対策の一環として、ということのようです。


TESEやMESAとはなんだろう?という方に、本当に本当に簡略化して説明しますと、次のようになります。

「TESE」は、『精巣内精子回収法』というもので、精巣から精細管を含む組織を一部採取し、精子の回収を試みる手術です。

「MESA」は、『精巣上体精子回収法(吸収法と呼ばれることも)』というもので、精巣上体と呼ばれる部位から精巣液を回収(吸収)し、精子の回収を試みる手術です。


手術の前には、ホルモン値の測定その他を行って精子の回収の見込みなどを検討しますが、どちらも精子の回収は100%確実というものではなく、手術を行っても精子が見つからないこともあります。


今回の助成の決定について、いろいろな見解があるでしょうが、実際にTESEやMESAを検討している方々にとっては、助成金はもらえるならありがたいこと、なのではないかな、と思いました。


TESEも、MESAも、何度も行うわけにはいきませんし、1回にかける思いはとても大きいと感じています。費用面だけでなく、体への負担、心理的な負担の大きさは、男性にとって単なる「負担」では済まされないものがある、と私は考えています。


女性にとっても、生殖医療(不妊治療)を受けることによってもたらされる影響は大きいですが、男性にとっても、予想もしない事態に直面し、さらに結果がどうなるかは行ってみなければわからない手術を提案されるということは、非常に衝撃が大きいものです。

その、男性への生殖医療(不妊治療)に対して、女性が受ける採卵や胚移植の場合と同様に、申請したら助成金を出しましょう、という決定がなされたことは、大きな変化だと思います。


今回の決定をどのように受け止めるのか、それは人それぞれだと思いますが、少なくとも、生殖医療(不妊治療)にかかる費用面の負担について、女性側の医療負担だけでなく男性側の医療の負担についても目が向けられるようになってきた、ということかもしれないと感じた記事でした。